自然こそ、人類にとっての「air」であると考えます。
植物の美しさ、強さ、優しさは一種の陶酔を感じさせます。
植物の生命をアレンジすることの重要さを 常に意識においてデザインし美化することにより、アレンジするごとに私は清らかな気持ちになってゆきます。
私のフラワーアートは植物の支配下にあると常に 感じてしまう今日この頃です。

芳しく、優しく、雄大な自然の中で植物たちは個性的に生き続け、デザイナー、アーティストたちを駆り立てる素晴らしいエネル ギーの源となっています。
花や緑は、すばらしい力と希望を与えてくれます。
土があり、緑があり、芽吹いて花が咲きそして種が落ちる・・・。そしてまた自然 に花が咲く・・・。
この永遠に繰り返される生命の喜び。
その一瞬を生きる花の美しさをデザインすることは、とてもステキなことだと思いませんか。

日々、「ありがとう」と語りかける朝から、私の一日は始まるのです。
私たちを生かしてくれる花と緑。大切に守っていきたいと思います。

植物の社会における役割とは何でしょうか。
地球がこの宇宙空間に誕生して以来、度重なる天変地異がありました。
生命あるものが絶え、そしてまた、進化しながら生命をつないだ生物たち。
その復活の キーワードはやはり『植物』でした。
さまざまな気候の中に適応した、逞しい植物を糧とし、動物や人類は現在を迎えているのです。

その効用は、健康や精神的な側面でも非常に大きな役割を果たしています。
産業のめまぐるしい発展と引き換えに、大切なものを失った 20世紀。
その反省から、21世紀は「癒しの時代」といわれ、植物のそのパワーに注目が集まっています。

私たちを力づけ、命を育むその効用を今こそ私たちは常に意識し、身近に取り入れ、そして守らなくてはならないのです。

世界遺産に登録されて話題となった奈良・吉野に程近い山奥にガーデンを作ったのは 2002 年の春のこと。
私たちが吉野の森と呼ぶ、「 BLUMEN GARDEN 」には、季節折々の木々や花たちがしっかりと根を下ろしています。
少しずつではありますが、種や苗を植えたり、レッスンをしたりと活動を続けています。
花 と緑を守っていきたいと思います。

オアシスは土に返るものをできるだけ使用しています。
ディスプレイやブーケなどでは、ナチュラルな技法を用いています。
「最後のひとひらまで美しく。」
美しく咲いた花は、最後までアレンジを工夫してデザインします。

「小さな苗が大きな森に。」をコンセプトに、プライベートガーデンに植樹を続けています。

「花と緑で平和を守ろう」をコンセプトに、スクールイベントなどでの募金活動や収益の寄付、ボランティア活動などを随時行っています。